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建設機械が好きだ! 撮れます!乗れます!車両系建設機械(整地等)運転資格を持っている建機専門カメラマン池田智

【解せぬこと】アニメの中の寝具について【シーツ】

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江戸時代、幕末、大正時代などのアニメを見ていると寝具に違和感を覚えることがある。

白いシーツを本当に使っていた??

布団に額縁タイプの布団カバー???


NHKの大河ドラマではないから、正確な時代考証、風俗考証はなくてもいい。

視聴者が布団に寝ているという様子が伝わればいい。という前提は理解しているつもり。

だが、白いシーツに白い額縁カバーのかかった掛布団寝る図式。解せぬw

白生地自体が高級品。

江戸時代なら白い絹の布団に寝るのは将軍様だ(笑)

はたおり機だと織る生地幅が狭いので、白生地のシーツを布団に掛けるとすると縦か横につながないといけない。

生地幅の広い一枚布のシーツが一般に普及するのは、機械紡績が本格化してからではないかと。

敷き布団が庶民に普及したのも、昭和になってから?くらいの勢いだし。

敷き布団、掛布団があったとしても、表生地は着古した着物の記事を継ぎ接ぎしたものだったりしたらしい。

カバーがないから、汚れたら布団を打ち直す、表生地を洗うなどして対応したようだ。


平安時代に至っては一畳分の畳、ゴザのミルフィーユ状態が敷き布団だかベッドの代わり。

畳に直に寝て、着ていた着物を掛けて寝る。

枕も畳の同じ素材で、高さはない。

この頃の高貴な女性はストレートロングヘアの垂髪なので、乱れ髪箱に入れて寝ていた。

庶民は家の床に直接寝ていたのではないかと。

枕については時代が下り、寝るときに結い上げた髪を崩さないように、箱まくらなど高さが出てきたものと推察。

掛布団が四角い形になったこと自体、そう古いことではない。

着物を掛けていた

薄いと寒い

何枚も掛ける

綿が普及してくると、着物を2枚合わせた間に綿を入れたら暖かいんじゃね?

かい巻き布団の出来上がり

推察なので正確かどうかは保証しかねるが、おおよそそんな流れではないかと。

私が子供のころ(昭和40年代)はかい巻き丹前という、袖の付いた着物の形の寝具が有った。

冬はかい巻き丹前を掛けてその上に四角い布団をかけていた記憶がある。

高校生になったころくらいはもう四角い毛布を使っていた。

かい巻き丹前を買い替えるか、となったときに丹前の形にこだわらないのであれば、四角い毛布でもよいのでは。的な会話を聞いたか、したかした記憶もある。

母に確認したところ、二人とも北海道出身だったし、寒いから嫁入りのときから持って来て使っていた。

ただ(当時の洗濯機では)洗えないし、クリーニングに出すのもだんだん面倒になって来て普通の毛布にした気がする。と。

地域によってはかい巻き丹前を使わないケースもあったかもしれない。


鬼滅の刃でも1話で炭次郎が麓の三郎じいさんの家に泊まった時の布団が、白いシーツ、額縁タイプの掛布団カバー。

いずれにしても、こういうコトから寝具の歴史を紐解くのも面白い。


真冬でもタオルケットが大好きな建機カメラマン

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