鬼籍に入って久しい伯母のオススメだったのがヒゲタしょうゆだった。
祖父の姉に当たる人で、北海道出身だったが東京に嫁に行ったために東京風の味付けが美味しかった。
鰹節を削って出汁を取る、ぬか漬けを作るなどはみんな伯母がやっていたこと。
ヒゲタしょうゆ、なかったらヤマサがおススメでした。
母親も最初は気にしていたけれど、だんだんスーパーで売っているのがキッコーマンばかりになって、仕方なくそれを買って使うようになり、早、幾年。
圧力IH煮込み鍋を買ってから、みりんやしょうゆをちょっといいものを使いたくなってきた。
試しに大分の方のしょうゆを買って使ってみた。悪くはない。特に美味しいとは感じなかったけれど(ヲイ)
伯母がヒゲタしょうゆを使っていたことを思い出して、ネットで取り寄せてみる。
届いてから、舐めてみてこれだ!と思った。
東京風のすきっとした味。
年末に筑前煮を作った。量が多かったので2回に分けた。
材料も砂糖もみりんも酒も同じ、しょうゆだけ変えて作った。
大分のしょうゆとヒゲタしょうゆ、煮あがりも違うし、味も違う。
しょうゆひとつでこんなに違うとは!
いままで、なんとなくスーパーの品ぞろえに身を任せていた愚かさを知る。
大分のしょうゆは2本買ってしまったので優先して使いつつ、しょうゆの味にこだわる場合はヒゲタを使うことにします。
今後はヒゲタしょうゆ以外使わない。
誤解のないように言っておきますが、大分のしょうゆが悪いわけではなく、我が家の好みにちょっと合わなかっただけ。
小さい頃の食育が影響するなら、毎月、遊びに行っていてよく食べた伯母の東京風の味付けが私の基本なのかもしれない。
それだけのことです。
工場見学に行きたい建機カメラマン
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