会社勤めの頃は、話す機会が多かったのでアウトプットも自然にしていたが、会社を辞めると自分の頭の中でだけ考えることばかりになってしまう。
いつも同じ考え方をしていない?
自分の頭の中でだけ考えたり、書いたり、入力するのは案外と脳内の決まったルートを使っているのではないかと思うのですよ。
ネットのメッセージのやり取りでも、スカイプ、対面でも「他人」に向けて文章を打つ、話すというのは、自分の頭の中でだけ考える時とは違うルートを使っているのではないかと。
自分の頭の中でだけで考えてばかりいると、思考のルートがバスのルートのように凝り固まってきてしまう。
他人に対して自分の想いや考えを伝えるということは、出発地点と目的地が決まっていても、いつも通らないルートを通っているようなもの。
あ、そういう経路を通ってその言葉を使って伝えるのか。へー、と感じることが多い
。
どちらも自分の頭から出ているものではあるのだけれど、いつも通らないルートを使うと自分で目からウロコなことがよく起こる(笑)
一生懸命説明している自分と、それを聞いている自分がいて、聞いている方の自分はへー、そうなんだ。とか、ちゃんとわかってるじゃんwとか感心したり(笑)
こういう感覚は何処で身に付けたかわからないけれど、思い当たることとしてサポートデスクをやっていたからかも。
お客様からのトラブルの問い合わせが来た時に、すべてのFAQを覚えているわけではないので、アタリを付けて資料や情報を探すときがある。
その時に「少々お待ちください」って保留にすれば調べものに集中できるのだが、面倒なのとお客様を待たせたくない気持ちから、口をオートで動かすようにしていた。
簡単な質問を投げかける
「例えばネットがつながらない」という質問であれば
今どのよう画面が出ているか
今、急につながらないのか?
午前中は?昨日は?最近ネットが問題なく使えたのはいつか?
デスクトップかノートかタブレットか?
他のPCはあるのかないのか?
他はつながるか?
無線か有線か?
回線はフレッツか他の光回線か?
頭を使わなくても簡単に聞けて、情報収集も出来るような質問をいくつかする。
この程度の答えなら覚えていられるし、よしんば忘れても、昨夜は使えたのでしたかね?とか確認すれば済むハナシ。
口をオートで動かして質問している隙に資料や情報を揃えて、準備が出来たら本格的にトラブルシュートすればいいのである。
情報を収集する一次受けと、トラブル対応をする二次受けをひとりでやっているようなものであるが、そう難しいことではないし、効率もいい。
インフォメーション系の案内でも一生懸命説明している自分と、それを聞いている自分がいて、あ、この説明の仕方面白い、とかあーちょっとニュアンスが伝わりにくいかなー。とか。
あれほどモヤモヤ悩んで決まらなかった屋号が、デザイナーさんとやり取りしている中で「あ、つまりここがつながるから、これでいいんだ」というスッキリと着地点に到達したり。
誰もがこのやり方をしているわけではないでしょうが、私は要所要所で他人へのアウトプットをした方が考えがまとまりやすいみたいです。
ドヤ顔で話しているときほどその傾向が高いカメラマン
Satosee!