物を売るバカ売れない時代の新しい商品の売り方 (ワンテーマ21)
自分が正しい、持論の裏づけをしたいときに、ネットや本の情報を、
これがつまり私の持論と同じことを言っている!とパッチワークをするように
当てはめてしまうことも可能だと感じる今日この頃です。
この本も、自分が作品に産地やタイトルをつける正当性の裏打ちとなる部分がありました。
「人は”物語”が好きな生き物である」
作品のタイトルなんてね、いかようにもつけられるものなのです。
「爽」とか「秘密」とか漢字で短くとか、
「朝日の昇りきる前に」とか。
そうやって作品に物語の断片を付与すると、人はそこから物語を感じてくれる。
どうして漢字一文字なのか?
秘密ってどの辺りが?
このタイトルにしたわけは?
が見てくださった方の反応が大変興味深く、そういった意味でも今回の写真展は得るものが大きかったです。
同時開催の陶器の展示も、リーヴ企画さんが休憩中に来たお客様に、人間国宝の後継者のエピソードを受け売りでお話していたら湯呑みをひとつお買い上げくださいました。
この本を読んで、ああ、あの時お客様は湯呑みと一緒に物語もお買い上げになったのだな、と腑に落ちました。
そして万人受けするように当たり障りのない切り口の物語は、結局のところ誰の心にも刺さらない。
それよりも少しくらいアクが強くても、特定の人にしか刺さらなくても、エッジの利いているほうが訴求力はあるとおもいます。
諸刃の剣で、刺さらない人にはまーったく刺さりませんがそれでいいのです。
再三言っていますが、100人全員に受けようと躍起になるよりは、
1人でも深く刺さる人がいたらそれでOKなのです。
はなから刺さらない99人を追うよりも、10000人に発信してその中の100人に深く刺されば大成功。
友達であろうと、知人であろうとなかろうと、くれぐれも興味のない人を深追いなさいませんよう。
それよりも今のファンがもっと喜んでくれることに注力いたしましょう。
Satosee!