『ルポコールセンター 過剰サービス労働の現場から』
著者:仲村和代
出版:朝日新聞出版
価格:1,296円(税込)
発行:2015年10月
『神経すりへる離職率9割の現場「コールセンター」が沖縄に集中している』
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「実は高度なスキルが求められるのに、賃金は低く『誰にでもできるよう仕事で、大したことはしていないんだ』と刷り込まれる・・・・・(後略)・・・・・」本文より引用
この感覚は本当にあちらこちらに蔓延している。
「お仕事は何を?」
コールセンターです
「ああそうですか」(なんだ電話のおばさんか)
世間一般も、コールセンターを誘致する自治体の社員も、コールセンターをアウトソースする企業も「誰にでもできるよう仕事で、大したことはしていない」
だから、なんだ電話のおばさんか。となり、
誰にでもできるなら、誘致して雇用促進になる。と安易に考えられ、
企業も誰にでもできる仕事だからアウトソースして、コストを下げようと思われる。
「実は高度なスキルが求められるのに、賃金は低く『誰にでもできるよう仕事で、大したことはしていないんだ』と刷り込まれる・・・・・(後略)・・・・・」本文より引用
今まで自己評価が低かったのと、この刷り込みから、私が出来る程度の仕事は誰にでもできる。
つまり、コールセンターも私が出来るのだから誰でも出来ると思っていた。
そのため
「お仕事は何を?」
電話のおばさんヽ( ´ ▽ ` )ノって自分から言ってしまうことも・・・・・
そしてお約束の「なんだ電話のおばさんか」反応に、実際はそんなこともないのに・・・・・とモヤモヤしていた。
このモヤモヤの正体ががはっきりせず、自分の自慢がしたいだけ?痛々しい自己承認レベル??と悶々としておりましたが、文中の一文、
「オペレーターと話していて感じるのは、待遇の悪さやストレスの高さへの不満以上に、その仕事が正当に評価されていないことへのやるせなさだ。(後略)」本文より引用
あ、これだ!悶々としていた正体はこれだ。
自分が、ではなく自分の仕事を、自分の仲間を正当に評価されずに『誰にでもできるよう仕事で、大したことはしていないんだ』って軽んじられるのが悔しかったのだ。
Satosee!