過日プリザーブドフラワーアレンジメント作家・絵美子ちゃんの「お花とギターのアフタヌーン Chapter2」に行ってきました。
ソロ、デュオ、ジャズボーカル、大編成と盛りだくさんでとても楽しい会でした。
強烈に感じたこと
発表の場は小規模でいいから、なるべく沢山設けるべし
発表の機会を遠くに設定して練習するのと、発表の機会を近くに決定して練習をするのでは上達の度合いが異なると思う。
簡単に出来ることよりも、少し難しいことにチャレンジすべし
全体的に選曲を難易度少し高めに設定されていた様子に感じます。
素人の私が見て(聴いて)も、ああこれは少し難しいかも。という曲にチャレンジしていました。それがいいのです。
物語を想起する脳内で、技巧の巧拙は必ずしもその作業を阻害しない。という不思議。
以下ポエマー(笑)
不覚にも、開始してからの入場で3曲目の途中から聴き始め、4曲目は「夏の庭」という映画のサントラから「さようなら」という曲を演奏してくれました。
奏でてくれた彼は少し拙さが見え隠れする演奏も、鑑賞に邪魔することなく、映画も知らない、曲も聞いたことがない、それでも脳内には妙に鮮やかな”何かの映画で見たような風景”
夏草生い茂るその先の古びた一軒家
昨日まで、あるいは数日前まで確かに命の営みが繰り返されていたその家のスタティックな風景。
台所の蛇口からは、レンズのような球体に育った水滴が世界を逆さに映しながら”その瞬間”を待っている。
縁側には数日前の読みさしの新聞。
外ではセミの鳴き声、風の音、車の通る音。
でも家の中はいつもの日常の風景なのに、肝心の主が存在しない止まった空間。
風鈴の音色が風に転がるのに、その風鈴を掛けた”者”だけが欠けている。
何もかもがあたりまえに、穏やか過ぎて強烈に死を物語っている。
その次の曲も同じサントラから、こちらはリハビリのように漕ぎ出される日常の営み。
残された者の日常。商店街に買い物に行き、魚屋で品定めしてがまぐちからお金を払う、八百屋に行き品定めしてがまぐちからお金を払う。繰り返される日常。
そんな物語のワンシーンを勝手に脳内で紡ぎながら、同時に何に於いても発表の場の重要性を考えていた。
Satosee!
2015/7/5~8/1(いよいよ明日まで)
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